「都政全体が停滞する不安を招いた」「新たなブラックボックスを生む」。小池百合子東京都知事(65)が希望の党を率いて臨んだ衆院選後初となる都議会定例会では、小池氏の政治姿勢や政策に対する厳しい質問が相次いだ。懸案の築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)移転問題が停滞する中、対立する自民党だけでなく、都議選で共闘した公明党からも批判を浴びた小池氏は移転問題の状況打開に向け、「私自身が足を運ぶ」と汗をかく姿勢を示して応戦した。 「見直すべきところは見直すべきだ」 公明、政治姿勢を追及 6日の代表質問で、小池氏が就任以来、矢継ぎ早に打ち出してきた「東京大改革」に真正面から切り込んだのは、知事与党から離脱した公明だった。 「政治は結果だ。改革の成果を都民が実感できない中で新たな改革を打ち出しても、実績の裏付けと決着を伴わない政策は虚妄となる。見直すべきところは見直すべきだ」。代表質問に立った公明の橘