神戸市内の児童館で児童が女性職員をバットで殴った事件について説明する神戸市子ども家庭局の幹部職員ら=神戸市中央区加納町6、神戸市役所 神戸市内の児童館で5月、小学2年の男児が20代の女性職員をバットで殴った事件を受け、神戸市は19日会見を開き、「職員がけがをしたのは申し訳ない。児童館には再発防止に向け注意喚起している」とした。 市子ども家庭局こども青少年課の小林令伊子課長と北川哲也係長が会見した。 市によると、5月24日午後4時10分ごろ、職員2人が、児童館近くの公園に児童13人を引率中、男児が後ろから野球用のポリウレタン製のバット(75センチ)で女性職員の側頭部を一度殴ったという。市は「男児は公園で野球をしてはいけない決まりを不満に感じていたようだ」と説明している。 女性職員は病院で診察を受け、片耳が聞こえにくい状況が続いているという。現在も治療中で、休職しているという。女性職員は6月2
ソニーは独自の非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」のアジア展開を広げる。すでに導入したインドネシアに加え、ベトナムやインド、ミャンマーの交通市場を開拓する。現状1―2割の輸出比率を将来は3―4割に引き上げる方針。日本で利用されている電子マネー技術は大半がフェリカだが、海外では2次元コードやフェリカ以外の非接触式決済が主流。フェリカの海外展開拡大で“日本式電子マネー”が世界にはばたく。 フェリカは処理スピードの速さや、安全性の高さ、通信中にカードを決済端末から離してもデータを損なわない信頼性などが強み。ただ、日本国内での利用がほとんどで「ガラパゴス化」の象徴とされることもあった。 フェリカの海外展開は遅れていたが、9月に発売された米アップルのスマートフォン「iPhone8」以降のグローバルモデルに採用された。アンドロイド対応スマホにも採用され、海外でもフェリカを利用できる環境が整
子宮頸(けい)がんワクチン(HPVワクチン)の安全性を検証する記事を書き続けてきた医師でジャーナリストの村中璃子(りこ)さんが先月末、英科学誌ネイチャーなどが主宰するジョン・マドックス賞を受賞した。村中さんは18日に厚生労働省で記者会見し、「受賞が国内のワクチン接種を促す議論を再開するきっかけになってほしい」と語った。 (阿部博行、藤川大樹) ジョン・マドックス賞は今回で六回目。困難や敵意に屈せず公益に資する科学的理解を広めた個人を表彰する。村中さんは二十五カ国の九十五人の候補者の中から選ばれた。日本人の受賞は初めて。 村中さんは自身の執筆や講演活動をめぐり、ワクチンに反対する人たちから誹謗(ひぼう)中傷や妨害を受けたことを明かし、「受賞理由で言論活動を封じようとする力が働いたにもかかわらず、発言を続け、世界の公衆衛生に役立つ活動をしたと評価された」と喜びを述べた。 世界保健機関(WHO)
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件を受け、政府は19日、再発防止策をまとめた。容疑者がSNSを使って自殺願望の女性らを誘い出していたことを踏まえ、自殺関連の書き込みを見つける体制の強化などが柱となっている。 再発防止策では、警察庁が委託運営する「インターネット・ホットラインセンター」の監視の対象に来年1月にも自殺関連の投稿を加える。これまでは児童ポルノなどの違法情報がその対象だった。さらに別の民間団体に委託して自殺関連の書き込みに絞ったモニタリングも実施。これらを通じて自殺関連の情報を把握し、日時や場所など具体的に自殺を示唆する書き込みがあった場合は警察が本人に接触を図り、相談窓口を紹介するという。 自殺願望を書き込む若者に対する心のケアも強化する。「死にたい」などと書き込むと、自殺対策に取り組むNPO法人などの連絡先が表示される仕組みの拡大をSNS事業者に促すほか、自治
法務省は19日、1992年に千葉県市川市で一家4人を殺害した関光彦死刑囚(44)=事件当時19歳=と、94年に群馬県安中市で交際女性とその両親を殺害した松井喜代司死刑囚(69)の死刑を執行した。犯行時に未成年だった死刑囚の執行は、97年8月の永山則夫・元死刑囚以来。関、松井両死刑囚とも再審請求中だった。 今回の死刑執行は金田勝年前法相時の今年7月以来5カ月ぶりで、上川陽子法相は8月の再任後は初めて。前回法相時の15年6月にも1人を執行した。12年12月の安倍内閣発足後では12度目、計21人となった。法務省が12月15日時点で収容中だった確定死刑囚は124人という。 関死刑囚の確定判決によると、19歳だった92年3月、市川市の会社役員の男性宅に盗み目的で侵入し、面識のなかった男性とその母、妻、次女の計4人を包丁で刺すなどして殺害、長女にも切りつけてけがさせるなどした。一審・千葉地裁は「罪刑の
香川県立坂出高校の女子カヌー部顧問の20代の女性教諭が今年8月、合宿中に言葉遣いなどが悪いことを理由に、同校を含む3高校の女子生徒6人と、中学の女子生徒1人の髪をはさみで切っていたことが、県教委などへの取材でわかった。同校は「不適切」だとして9月に顧問を外し、生徒や保護者に謝罪。県教委は今月7日に教諭を口頭で厳重注意した。 県教委などによると、教諭は8月に山梨県内であった国体強化選手の合宿に女子チームの責任者として参加。生徒らに「言葉遣いが悪い」などと注意し、「(ある言葉を)一度言うごとに、髪を1センチ切る」と決め、最終日に該当した生徒7人の髪を切った。その場で拒否した2人には「切っておくように」と指示し、2人は後に髪を切ったという。教諭は「お互いゲーム感覚だった。生徒の心を傷つけてしまった」と反省しているという。 一方、復帰を求める嘆願書が保護者らから提出されていることなどから、同校は近
子宮頸(けい)がんワクチンの安全性を発信してきた医師でジャーナリストの村中璃子氏が、英科学誌「ネイチャー」などが主催する「ジョン・マドックス賞」を受賞した。日本人として初という。受賞を受けて村中氏らは18日、都内で会見を開いた。 同ワクチンは2013年4月に定期接種が始まったが、健康被害を訴える声が相次ぎ、国は同年6月、積極的な勧奨を中止。被害を訴える女性らが国や製薬会社に裁判を起こしている。一方、村中氏は副作用などを分析する厚生労働省研究班の発表内容について疑義を示す記事を執筆。名誉を傷つけられたとして研究班の代表者から損害賠償を求めて訴えられている。 賞は、困難に遭いながらも公益に資する科学的理解を広めることに貢献した個人に贈られる。今回6回目で世界25カ国から100を超す候補者がいたという。村中氏は「この賞が勧奨再開に向けた議論のきっかけになれば」と話した。
バチカンのサンピエトロ広場で手を振るフランシスコ法王(2017年10月14日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Tiziana FABI 【12月19日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は18日、テレビ会議システムを利用して東京の大学生らと対話し、日本の学校や職場での「過度」の競争文化や消費主義への傾倒を戒めた。 アルゼンチン出身のフランシスコ法王は、上智大学(Sophia University)の学生らに対し、「人は成功するために、他者を踏み台にするなどの悪事を働いてしまうこともある」と説明。 日本社会には「過度の競争、競争主義、消費、消費、消費に次いでまた消費」といった「幾つかの問題」が見受けられると指摘。「これはあなたを害し、あなたの力を奪いかねない」と諭すとともに、問題は「過度の能力主義」にもあると述べた。 その一方で、日本は「偉大な国
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