2月7日夜、「テレビ朝日」の特番『独占緊急特報!! 貴乃花親方すべてを語る』の放映があった。食い入るように見たが、見終わった後もなお、すっきりしない。これだけ言うべきことがあったなら、貴乃花親方はなぜ、そのときどきに主張してこなかったのか? なぜ、理事選が終わったいまになってから言うのか? なぜ、いくら弟子とはいえ、当事者の貴ノ岩を囲い続けて話させないのか? という疑問が残ったからだ。 ただし、貴乃花親方の主張ははっきりしており、この点に関してはまさにそのとおりだと思った。とくに、九州場所中に八角理事長や鏡山親方らから被害届の取り下げを打診されたことを、「はい。そういうことです」と肯定したことで、彼が今回のことで取り続けてきた態度(沈黙を含め)の原点が理解できた。 そうであるなら、インタビュアーの山本晋也監督に「協会に対して戦いを挑みますか?」と聞かれ、「気持ちは戦います」と答えたことには