東日本大震災で設備が被災し、現在一部区間の運行となっている東北新幹線について、JR東日本の清野智社長は5日の定例会見で、今月下旬の全線復旧後、「はやぶさ」「はやて」のいずれも当面の間は本来のスピードより減速し、本数も震災前よりは確保できないとの見通しを示した。東北新幹線の地上設備は全路線で約1200カ所(4日現在)の被害を受けており、全線復旧後は状況を確認しながら走る必要があることを理由に挙げている。 震災の影響で新幹線設備は架線の断線など電気関連設備を中心に被災。現在復旧作業を進めており、進捗(しんちょく)率は約75%となっている。 東北新幹線車両の最高速度は「はやぶさ」が300キロ、「はやて」が275キロだが、清野社長は「仮に今月下旬に全線開通してもフルスピードでは走れないと思う。ダイヤも地震前の本数は多分確保できない。新たな臨時ダイヤになると考えてもらっていい」と語った。本来のス