1789年、独立したばかりのアメリカ合衆国の大統領にジョージ・ワシントンが就任した。その後、男性が42人(しかも41人は白人だ)続いた後に、ヒラリー・クリントンが初の主要政党の女性候補ととして新たな歴史を作ろうとしている。(文中一部敬称略) 政治はひとまず脇に置こう。政治的な傾向が何であれ、女性にとって、どう考えても大きな節目だ。ヒラリー・クリントン氏は「マダム・プレジデント」(訳注:大統領に対する呼びかけとして「ミスター・プレジデント」がよく使われる)と呼ばれる可能性があるのだ。世界で一番権力のある仕事に女性が就いたことは過去にない。 ビジネスや報道、法曹界、医療もしくは軍隊だけでなく、政治の世界でも、より多くの女性が高い地位に就けば、世界はもっと良くなると、そう信じているのなら、女性が米国のトップだったことがないのは、注目に値する。