監訳の福井先生は日本語版の発行にあたってで、 「本書は、健診の歴史から概念の変遷、臨床疫学・情報学的視点、実践上の問題点、医療政策との関連など、健診に関わるほとんどすべてのテーマを網羅しつつも大変わかりやすく解説した、優れたモノグラフである。 健診業務に携わるすべての職種の方々、プライマリ・ケアから高度急性期医療までのあらゆる分野の臨床医、医学生、公衆衛生関係者、医療政策に関わる方々に、一度は本書に目を通していただきたく、強く薦める次第である。」 近藤先生は、 「人間ドックを受診する人々は、病巣を小さいうちに発見して早いうちに治療したいという事、自分の体質について十分に知り理解しておきたいと考えている事であろう。一方、その背景には、医学的な確実性に関わる問題、宗教も含めた文化的な問題、商業的な問題、政治的な問題など多くの倫理的な問題も多い。 この書から歴史を踏まえて多角的に「スクリーニング