従来行われている救急医療体のなかで、ER型救急が注目をあびつつある。我々北米ER型救急を実践してきた。今後ER型救急を目指す施設への参考に我々の経験を踏まえ、医、看護師の必要数を試算した。 我々の施設は550床を有する総合病院に附設型のセンターであり、対象人口は46万人である。1次から3次までの全科の救急対応をとり、コメディカルは3 交代制を昭和53年からとっている。救急室には初期救急診療に携わるERドクターとトリアージナースを配置している。センター内に集中治療用ベッドを持たない。 構造としては786平方メートルに隔離室、一時的に患者を収容する観察室と処置室、Walk in 患者を診察する初療室をもつ。 平成16年に受診した患者は36484名で、一次78.9%二次18.3%三次は2.7%であった。センターの職員は救急専門医5名、研修医4名、看護師35名である。このような診療体制で救急医療を