1950年生まれの同い年。対談本『日本の文脈』がベストセラーとなっている二人の思想家が、政界を席捲する橋下現象と原発をキーワードに日本人の国民性を説き明かす。進むべき道は、どっちだ。 ヤンキー的なもの 内田 橋下フィーバーは、きわめて現代的な現象だと思う。 中沢 それはまたどういう意味で? 内田 彼は典型的なアンチ・パターナリスト(反父権主義者)でしょう。既得権益者に向かって、「われわれに権力も財貨もすべて譲り渡せ」という。世界のリーダーたちも現にどんどん低年齢化している。オバマもサルコジもプーチンも。 一昔前は、スターリンもチャーチルもルーズベルトもドゴールも、「国父」というイメージの老人たちが政治を仕切っていたでしょう。 中沢 ガンジー以外はみんなオヤジでしたね(笑)。 内田 国父は「私にすべて任せておきなさい、悪いようにはしないから」と言うだけ。国民はしかたないから父を信認して丸投げ
2012年02月06日13:00 カテゴリValue 2.0 「自分のアタマで考えた結果」を愚行呼ばわりする愚言 びっくりです。 優秀な技術者を「一円も価値を生まないセクター」に幽閉する愚行 - Chikirinの日記 ソニーで働く人達は、新卒入社の段階では日本で最も優秀なエンジニアの卵だったはずです。その人達が一生懸命働いて8年間、一円の価値も生んでいないなんてびっくりです。 「自分のアタマで考えよう」なんて本を出している人が、これほど自分の頭で考えてないことを平然とblogにうpしていることに。 一週間ほど、一家でハワイ島に行ってきた。 まだコナ直行便があって、燃油サーチャージがなかった頃に、ほとんど考えずに買ったタイムシェアをはじめて体験するために。今頃になってそうしたのは、やっと娘達のスケジュールが合ったから。いくら親が自営業でも、学校通いの娘達はそうおいそれと休めない。いや、親の
2012年03月01日17:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 当然?空前! - 書評 - 携帯電話はなぜつながるのか/第二版 献本御礼2。 携帯電話はなぜつながるのか 第二版 中嶋信生・ 有田武美・ 樋口健一 初出2007.07.13; 2012.03.01 第二版に応じて加筆 ちょっと難しいけど、めっちゃ面白い。やはり技術啓蒙本はこうでなくっちゃ。 本書「携帯電話はなぜつながるのか」は、文字通り、携帯電話がつながる仕組みを初心者向けに、しかしプロでも納得する(であろう)ディテールで解説した本。「プログラムはなぜ動くのか」をはじめとする、「日経BPの『なぜ』」シリーズ最新刊。 目次 第1章 「携帯電話」とは何だろう 第2章 携帯電話端末と無線基地局を無線でつなぐ 第3章 無線基地局を抜けてコア・ネットへ 第4章 電波で高速にデータを送る 第5章 IPネットを抜けてインターネット
2012年03月30日19:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 地下資源から地上資源へ - 書評 - 科学と人間の不協和音 編集部より献本御礼。 科学と人間の不協和音 池内了 その時点でニコ生サイエンスの課題図書ということが決まっていたので、それまで書評を控えていたのだが、もっと早く書評しておけばよかったという気持ちも強い。幸いにして私が取り上げるまでもなく読まれているようで、池内ファンとしてはうれしい限りなのだけど。 本書「科学と人間の不協和音」は、科学そのものに対して科学的な態度をとってきた、科学者として当然のはずが実は希有な科学者である著者による科学(者)批判。 著者の際立った特徴は、科学者という自らの職業をもその批判の対象としてることにある。このことは「疑似科学入門」のころから一貫しているが、東日本大震災とそれによる福島第一原発の事故により、科学者批判は頂点に達したように
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