そういえば4回の表の星稜の守り、習志野の攻撃、2死満塁で突然アンパイアが4人集まって、マウンドの後ろで相談を始めた場面があった。 記者席でも、「あれはなんだ?」「ああいう時、高校野球って説明しないよね」ぐらいのちょっとしたざわめきはあったのだが、相談の輪がすぐに解けたこともあって、なんとなくうやむやに終わり、あとは誰もその話をする人はいなかった。 ちょうどその時だったようだ。 星稜・山瀬慎之助捕手が「習志野の二塁ランナー」がサイン盗みをしているのでは、と伝えたことからアンパイアが協議をし、ランナーに「疑われるような行動はやめなさい」となったようだ。 その試合の後の“顛末”は、報道されている通りである。 事の真偽はわからないが、正直そんなことやったって、たいしていい事ないのにな……と思った。 サイン盗みをやっていた人間の経験談。 実は高校時代、やっていた。 自分でやっていたのでしみじみわかる