米Appleが今春発売を開始した新型iPad (「The new iPad」)について、一部地域で同製品の広域データ通信対応モデルの名称を変更したことが話題になっている。以前まで携帯電話ネットワーク対応モデルは「iPad Wi-Fi + 4G」と表記されていたものが、「iPad Wi-Fi + Cellular」という名称になっているのだ。これは4Gの表記があるにも関わらず、キャリアによっては4Gで期待されるに満たない速度での接続しか提供されないため、ユーザーや各国政府機関からのクレームを受けたことに対処したものだと思われる。 例えば米国ではVerizon Wirelessのネットワークを利用することによりLTEのサービスを利用できるが、AT&Tの場合にはHSPA+のネットワーク利用となる。厳密にはLTE-AdvancedとWiMAX2という2つの次世代規格のみが「4G」に該当するとされて
アップル(Apple)が米国時間7日に発表した「新しいiPad」は、同社製品として初めてLTE網接続に対応したことでも注目を集めている。Android陣営の端末メーカーなどが続々とLTE対応製品を投入するなかで、これまでLTE対応を見送ってきたアップル。そのアップルがようやく重い腰を上げたことで、米携帯通信業界にどんな影響がありそうかといった点に触れた記事をいくつか紹介してみる。 まずNew York Times "Bits"ブログのBrian X. Chen氏は、新型iPadの登場が、LTE網の展開でリードするベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)に有利に働くとする市場調査会社Ovumのアナリスト、ジャン・ドーソン(Jan Dawson)氏の見方を紹介。その上で、アップルが次に出してくるiPhoneでLTE対応してくることがこれでほぼ間違いなくなったとし、LTE網の展
第3世代携帯電話(3G)が徐々に普及してきて、そろそろ“次世代”とはいえなくなってきた。いま次世代といったら第4世代携帯電話(4G)のことを指す。 では4Gとは何なのか? というと、明確な定義はない。各社が次世代の意味で4Gという言葉を使っているのが現状だ。現時点で考えられる4Gの姿を、ノキア・リサーチセンター・ジャパンの中川義克所長に聞いた。 2つの4G 中川氏はまず、「次のエアインタフェースは何かということと、次のワイヤレスネットワーク自体がどうなっていくのか、は区別しなくてはいけない」と説く。 携帯電話端末と基地局との間をつなぐエアインタフェース=無線通信方式自体の話と、“複数の無線ネットワークを融合させたシステム……”といったワイヤレスネットワーク全体の話は分けて考えないと混乱するからだ。 まずは無線通信方式自体について、4Gとは何かを見ていこう。 無線通信方式としての4G 日本で
Long Term Evolution(ロング・ターム・エヴォリューション)、略称LTE(エルティーイー)は、携帯電話の通信規格である。 W-CDMAやCDMA2000等の第3世代携帯電話 (3G) と、第4世代携帯電話 (4G) との間の中間過渡期な技術である。 仕様は標準化団体である3GPPにて3GPP Release.8内で2009年3月に策定された[1]。3GPP上ではE-UTRA (Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network) とも表記されている[1]。 下りはOFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access 直交周波数分割多元接続) 、上りはSC-FDMA (S
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