海外競馬に何度もチャレンジしてきた現役唯一の1000勝トレーナー、藤沢和雄調教師(65)=美浦=が凱旋門賞を前に、チャンスを求めて、次々と海外遠征するようになった日本競馬についての思いを語った。 交通手段が格段に発達して、今は世界が小さくなった。かつての遠征という感じではなく、競馬を使いに行くという感覚だよね。それは全てのスポーツでそう。野球でもゴルフでも、日本から世界に出て活躍している。ジャパンCのあと2400メートルのG1が日本にないとなれば、香港やドバイに行くのも分かる。使っていけばチャンスはあるし、それは外国馬だってそう。どんどん交流が増えて人間もそうなってきた。日本で通年免許を取る外国人騎手が出たのも自然な流れだろう。 それから、今は“ほぐれている”馬が多いよね。以前のように担当者だけが触るのではなく、牧場時代から様々な人に手をかけられている。だから輸送を苦にしないし、馬体重