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ブックマーク / desaixjp.blog.fc2.com (2)

  • 親切の人類史 - 祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog

    親切の人類史読了。題名から想像がつくかもしれないが、ヒトの見せる利他的な行動がどのように発展してきたかについてまとめただ。内容についてはこちらで(原著の)書評が読めるので、そちらを参照してもらうのが手っ取り早いだろう。なおこちらのblogは邦訳についても簡単なエントリーをあげている。そこで書かれている通り、このの前半は基的に利他性に関する理論的な説明、後半は歴史的な経緯の紹介に充てられており、前半は進化論の、後半は歴史と言ってもいいかもしれない。 著者の言い方だとヒトの利他性に及ぼす影響としてハミルトン的な包括適応度(血縁選択)が寄与している部分はあまりないようだ。これはマルチレベル選択についても同じで、マルチレベル選択を表すプライス方程式が実際にはハミルトン則と等価であるなら、そういう結論になるしかない。またプライス方程式ではないナイーブな群選択については「複数の科学的説明が

  • 「孔子の罠」 - 祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog

    「多くの人が正しいと思っている、間違った知識」の見分け方、という記事の中に最近思っていることがズバリ書かれていた。「たくさんの読書をすることをウリの1つにしているブロガーの書いたを読んでみると、その主な主張が十数年前とほとんど変わっていなかったりします」「をいくら大量に読んでも『見分ける』作業をやらない限りニセ知識はなかなか除去できないのです」の部分だ。これを私は(勝手に)「孔子の罠」と呼んでいる。 まず基的な前提として、知識というものは時間をかけるほど多く得ることができる。もちろん人によって効率的に知識を得る能力がある人と、時間のかかる人がいるのは確かだが、同じ程度に知識の習得ができる人の間では、時間をかけた方が有利なのは間違いない。だから知識について言えば年寄りの方が有利な状況にある。年配の研究者による「この分野は素人なのですが」の破壊力がでかいのは、過去に蓄えてきた知識量によっ

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