このたび、愛媛大学・日向博文教授(理工学研究科)、加三千宣准教授(沿岸海洋科学研究センター)、畑田佳男講師(理工学研究科)、笠毛健生特任助教(理工学研究科)、松山大学・槻木玲美教授(法学部)、静岡県立大学・谷幸則教授(食品栄養科学部)、産業技術総合研究所・鈴木克明研究員らの研究グループは、1940年から2015年の間に別府湾海底に堆積したマイクロプラスチック(MP)*量の変遷を明らかにしました。 最初のMPは高度成長期の1958〜1961年の堆積層から見つかりました。以降、2015年にかけて海底に堆積するMP量は、20年周期で増減を繰り返しながら徐々に増加していました。20年変動には海水中の植物プランクトンが重要な働きをしていました。植物プランクトンの多い年にはより多くのMPが沈んでいたのです。 本研究で明らかになったMP汚染の歴史は、世界で最も長期かつ高精度の記録の一つです。この記録は、