横綱朝青龍(28=高砂)が新たな問題を引き起こした。8日、春場所(15日初日、大阪府立体育会館)に向けて滞在中の大阪を離れ、東京・代々木第1体育館で行われた「渋谷ガールズコレクション」にモデルとして出演した。しかし、日本相撲協会が出演の条件とした「けいこに支障をきたさない」という約束は、この日朝のけいこを休んだことでほごにした。千秋楽まで開催地を離れないことが常識とされるだけに、関係者からは「春場所を出場停止にすべき」の声も上がっている。 危惧(きぐ)されていたことが現実になった。朝青龍はこの日午前、高砂部屋のけいこ場に姿を見せなかった。前日まで3日連続の出げいこを敢行。番付発表後は「2勤1休」が基本の朝青龍からすれば、マイペースだが、東京で「渋谷ガールズコレクション」に出演するこの日ばかりはけいこをすべきだった。 角界の常識では本来、番付発表後は開催地を離れることすら良しとはされない