「HMV渋谷」が22日午後23時に閉店を迎える。閉店の告知を携帯電話で撮影する女性ら =22日、東京・渋谷区 (寺河内美奈撮影) 音楽CDなどを販売するHMVジャパンは22日、東京都渋谷区にある旗艦店の「HMV渋谷」を閉店する。音楽ソフトの市場縮小や、インターネットでの音楽配信などで苦戦を強いられたことが背景にある。 HMV渋谷は、1990年代に「渋谷系」と呼ばれるポピュラー音楽の発信源とされて全国から注目されていただけに、店舗閉鎖はCD不況の象徴といえそうだ。 HMVジャパンは90年に渋谷店を1号店としてスタート。同社として最大級の売り場面積に豊富な商品をそろえ、渋谷に集まる大勢の若者らでにぎわった。 しかし、ネット配信などで国内のCD市場は縮小。日本レコード協会によると、CDの生産額は98年の5878億円をピークに減り続け、2009年には2459億円に落ち込んだ。HMVジャパンも厳しい