東京都教育委員会は6日、練馬区の都立練馬高校でプールの給水バルブの設定を間違えて水を出しすぎ、7月下旬からの約1カ月間に不要な流水が推定約6600立方メートルあったと発表した。1カ月以上にわたり、必要な量の10倍の水を流し、水道代が510万円分、よけいにかかった。 都教委によると、同校はプールの水質と水量を保つため、夏場は25メートルプール(容積約550立方メートル)に常時給水している。今年は7月20日に給水を始めたが、担当教員が例年は毎分13リットルなのに、誤って同130リットルに設定。8月になってメーター検針で使用量が多すぎると気づき、8月24日に給水を止めたという。 同校の昨夏の水道使用量(2カ月分)は学校全体で3360立方メートル。今年は9987立方メートルで、料金は約770万円に上る見込み。都は今後、給水作業に関係した教員らに料金を弁償させることも検討する。