山口県教委は28日、生徒に対するセクハラ行為があったとして同県防府市の公立中学校の50代の男性教諭を同日付で停職1カ月の処分にしたと発表した。 県教委によると、教諭は2013年7〜8月に計約20回、運動部の練習後に水泳をさせた際と、同年7月の部の遠征時に川遊びをさせた際、約30人の男子生徒に下半身を隠さずに水着に着替えるよう指示した。14年3月には、合宿での入浴の際、体調を崩した生徒を全裸のまま脱衣所の椅子に座らせていたという。 同月、校内の相談箱に「不快な思いをしている」との投書があった。教諭が翌4月上旬から体調を崩して休職したため、回復を待って処分したという。 古西克己・教職員課長は記者会見で、「多感な中学生に羞恥(しゅうち)心や嫌悪感を抱かせた。生徒の心に傷を負わせ、教育公務員としての職の信用を著しく失墜させた」と述べ、謝罪した。(寺尾佳恵)