TCP Fast OpenがRFCになりました。RFCが発行されたばかりとはいえ、Linuxではバージョン3.6から実装されており、3.13からデフォルトで利用できるようになっているので、既に割と色んな所で使えるようになっているだろうと思います。 TCP Fast Openの仕組みは既に色んな所で解説されていて、日本語の記事も数多くあります。なのでここでは一言で表すことにすると、「最近TCPで通信したことがある相手とは、3-way handshakeの最中にデータのやり取りも併せて行ってしまう。*1」という事をする為の仕組みです。これにより、connection確立時の1 RTTを節約することが出来るというのがTCP Fast Openを利用する利点です。 もちろん通信路の確立は保証される必要があります。その為にTCP Fast Openでは次のような手法を用いています。1回目の3-way