子どもたちの成長に関われるやりがいや魅力はあったとしても、長時間過密労働のままでは、教職の人気は下がる一方だと思う。採用倍率に目が向きがちだが、採用後の育成にも注目したい。仮に多少質が落ちたとしても、育成していけるなら大きな問題にはならない。だが、教え役の教頭や主任層は超多忙で育成も不足しがち。育成不足では学級崩壊などのトラブルは増えて、さらに学校は多忙に。この悪循環こそが大問題であり、教育委員会は採用PRに必死なのはわかるけれども、本当に時間と予算をかけないとヤバイのはどこなのかをよくよく考えるべきだ。日本全体の子どもたちのことを思うなら、採用などの一部はもっと自治体間で協力する道も検討するべきだろう。義務教育で質のばらつきが大きいのは本来の趣旨からもおかしい。