ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (7)

  • リアル君の名は。おっさんが女の子の匂いを買ってきて身につけたら、たまらない背徳感を味わえた

    「女の子の匂い」をご存じだろうか? 「臭い」ではなく「匂い」である。 よく言われる、せっけんの香りではない。デオドラントや柔軟剤、コンディショナー、乳液、ハンドクリーム、化粧水、オーラルケア、ファンデなどの香料、フレグランスでもない。それらは、女の子から漂ってくる様々な匂いを構成する要素にすぎない。 そうした、外づけの化合物ではなく、女の子自身から発する匂いだ。ココナッツミルクや白桃を想起させる、何とも言えない、「匂い」というより、「あの感じ」といえば分かるだろうか。心地よく、はっとする感じ、あるいは身体的にオンになる感覚である。 これは、わたしの変態性が生み出した妄想にすぎぬ、と考えていた。しかし、優れた先人たちの研鑽と研究の末、「女の子のいい匂い」とは、以下の物質であることが判明している。 ・高級脂肪酸と安息香酸エストラジオール ・ラクトンC10、C11 では、女の子の匂いを再現するこ

    リアル君の名は。おっさんが女の子の匂いを買ってきて身につけたら、たまらない背徳感を味わえた
    fatpapa
    fatpapa 2019/05/23
    早速品切れとはさすがスゴ本インフルエンサー(変態w)やね。探してみるわw
  • ファンタジーだった『聲の形』

    映画観てきた。これは素晴らしいファンタジーだ。 『聲の形』は、『シン・ゴジラ』『君の名は。』よりも、荒唐無稽だった。前者は「ゴジラ」、後者は「入れ替え」が虚構だが、『聲の形』の"ありえなさ"は、ほぼ全編にわたる。いじめの描写が辛すぎて、原作は1巻しか読んでいない。そのため、この感想は的外れかもしれない。だが、このモヤモヤを溜めると体に悪いので吐き出す。 『聲の形』は、聴覚障碍者の女の子と、彼女をいじめる主人公とのボーイ・ミーツ・ガールの話だ。彼はいじめたことを後悔し、暗転した人生を送るわけなのだが、数年の時を経て、再び彼女に会いに行く。彼の救われなさが、「×印を付けられた他者」や「水底からのような音声」に表象されており、要所で主観世界がドラスティックに変化するアニメ的な仕掛けは良くできている。特に、「その音を感じているのはどのキャラクターか」によって、わたしの「聴こえ」を使い分けているのが

    ファンタジーだった『聲の形』
    fatpapa
    fatpapa 2016/09/20
    オリジナル短編読んでイジメの酷さや教師の無理解が極端で、カタルシスの為のお膳立て感がきつかったからな~昔ならわからんでもないが今はもう少し理解があるわ(その上で配慮不足や陰湿なイジメはあるとして)
  • 動いているコードに触るな『失われてゆく、我々の内なる細菌』

    プログラマの格言に、「動いているコードに触るな」がある。ビジネス環境の変化に合わせ、巨大なシステムを維持・改善していく上で、ほぼ原則といってもいい。 その意味はこうだ。長いこと複雑怪奇な状態なのに、なぜか正しく動いているプログラムに対し、不用意に手を入れると、思いもよらない不具合が出る(これをデグレードという)。一見冗長で、まわりくどく無駄なことやっているようなので、よかれと思って直す。すると、触った部分とは関係なさそうな別の場所・タイミングで、予想外の動作をする。結果、因果が特定できないまま解析が長引くことになる。きちんとリソースを充てて改善するならともかく、「なぜ上手く動いているか」が分からないまま改修するのは、非常にリスキーなのだ。 人体に常在し、ヒトと共進化してきた100兆もの細菌群を「マイクロバイオーム」と呼ぶ。このマイクロバイオームの多様性を描いた書を読むと、抗生物質の濫用に

    動いているコードに触るな『失われてゆく、我々の内なる細菌』
    fatpapa
    fatpapa 2016/06/09
    高いけど読みたい。最近のCMはやたらと菌が増えるとかうつるとか除菌を煽りすぎ。むろん常在菌とかとは違うし雑巾臭いの抑制するとかはいいけど過剰に怖がらせすぎで子供が神経質になるわ。抗生物質の恩恵と弊害もね
  • 常識を書き換えろ『植物は<知性>をもっている』

    進化について学ぶにつれ、わたしが間違った理解をしていたことが分かってきた。それは、「生命は、微小サイズから複雑化し、運動能力と知性を備えた最終形態がヒトである」という理解のことだ。左から右に引かれた矢印に、微生物、植物、昆虫や動物、そしてヒトを並べたイメージに囚われて、「単純→複雑」「汎用→専門」といった方向に進むことを、「進化」だと思い込んでいたのかも。 そうではなく、現時点で生きているあらゆる生物は、進化の点からするとエリートなのだ。サイズやフォルムに違いはあるが、それは生き延びるために採った戦略の差異による。 たとえば微生物を「遅れた」「下等な」ものと見るのは誤りだ。生命誕生以来、最も長期間生きてきた微生物こそ、超エリートといえる。スゴ『小さな巨人 微生物』は、この誤解を解くばかりでなく、その優秀さを見せつけてくれた。微生物とは、サイズを小さくすることによって、高い代謝活性と増殖能

    常識を書き換えろ『植物は<知性>をもっている』
    fatpapa
    fatpapa 2016/01/13
    ライフサイクルが短いゆえに様々な変異の中から適者生存を繰り返してきた結果、動植物の生態や機能が凄いことになったというのは驚愕させられるが、それを「知性」とか「戦略」といってしまうのは微妙かも。
  • 健康をモラル化する社会『不健康は悪なのか』

    「あなたのためだから」というCMを覚えているだろうか? べようとするケーキを奪って「あなたのためだから」と言い放つ(終業ぎりぎりでドサッと仕事を渡すバージョンもある)。強く印象づける目的としては、このCMは大成功だ。心ざわつく嫌なメッセージとして、絶対忘れないから。人の為と書いて、いつわりと読む。これは、善意の皮を被せた、人をコントロールする言説だ。 書を読み進めているあいだ、何度もこの「あなたのためだから」が頭をよぎる。おっぱい育児を推進する全米授乳キャンペーンの話や、ヘルスケア用語に覆い隠された肥満嫌悪、「ポジティブであり続けること」を強要される癌患者、大人の事情により創出される精神疾患など、「健康」という言葉に隠されたイデオロギーが、グロテスクなまでに暴かれる。 「健康」は、一見、誰も反発したり疑義を唱えられない中立的な善のように見える。誰だって病や苦痛を避けたいもの。健康である

    健康をモラル化する社会『不健康は悪なのか』
    fatpapa
    fatpapa 2015/07/21
    健康不安を煽る脅迫ビジネスって側面はまだ抗しやすいがモラル化は行き過ぎるとやっかい。もっとも不健康を生む要因を減らせば健康保険・医療費の負担を減らせるという公共性における善はあるし、多角的視点が必要。
  • レイプの遺伝子『暴力の解剖学』

    もちろん、レイプの遺伝子なんてものはない。だが、レイプは「遺伝」するのかという問いには、非難と議論の渦中から、様々な応答がなされている。 たとえば、『人はなぜレイプするのか』[レビュー]は進化生物学の観点から解き明かす。結論からいうと、養育の投資量の男女差になる。男は養育の投資量が相対的に少ないため、繁殖のため多数の相手に関心を向ける。一方で女は、妊娠、出産、育児に多大な時間とエネルギーを費やされるため、男選びに慎重になる。このセクシャリティの差が、レイプの究極要因だというのだ。 ただし、レイプそのものが適応かどうかについては判断を保留し、フェミニストの立場からの「学習理論」を紹介することで、バランスを取ろうとする。すなわち、レイプとは男性位の歪んだ文化によってもたらされたという立場だ。挑発的な表紙とタイトルとは異なり、慎重にロジカルに議論を整理している。 一方、『暴力の解剖学』は大幅に

    レイプの遺伝子『暴力の解剖学』
    fatpapa
    fatpapa 2015/05/25
    人以外は力の強い個体が相手の意思を鑑みず強引に遺伝子を残すのが普通ゆえ生物学的理由付けを当てはめるのは無理がある。逆に言えば人独自の理性や社会性の箍が外れれば動物的行動にでる。箍の緩さやきっかけ次第よ
  • 暗い予想図『2052』

    先行き不透明なのは、どの時代も同じ。せめては指針のよすがとしてを読む。 子どものころは、核戦争の未来だった。『ザ・デイ・アフター』の熱戦後、『渚にて』のような静かな終わり方になると思ってた。あるいはレイチェル・カーソン『沈黙の春』が予見する、汚染しつくされた住めない未来。さもなくば、まだ生々しかったオイルショックに想を得た堺屋太一『油断』は、予想というよりシナリオとして読んだ。 ところが、なんとか生きている。ノストラダムスや惑星直列、マヤ暦の終末も生き延びた。糧難、環境汚染、資源枯渇は、幾度も警告されながら現在に至る。だからといって何の保証もないが、なんとかなるかも……という半分願望、半分期待を込めて読んだのが『2052』。 結論から述べると、暗い未来になる。著者に言わせると、未来は良くなるか悪くなるか、というのが問題ではなく、「どれぐらい悪くなりうるのか」が問題になる。経済、環境、エ

    暗い予想図『2052』
    fatpapa
    fatpapa 2013/03/29
    紹介を見る限り読む価値なさそうだけどな。ドライにエコノミストの「2050年の世界」とロンボルグ読んどけばよかろうよ。悲観論は誰だって吐けるから捨ておいてよいと思う。
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