舌先だけを使って飲み物を器用に飲む猫。水面との間に小さな水柱ができている(MICAELA・PILOTTO、ROMAN・STOCKER、PEDRO・REIS氏提供) 舌先だけを使い器用に飲む猫、舌をコップのように使ってすくい上げるようにする犬−。猫の水の飲み方を詳細に分析した結果、犬とは大きく異なっていたとする研究結果を、米マサチューセッツ工科大などのチームが11日付米科学誌サイエンス電子版に発表した。 猫が飲む様子を高速カメラで撮影して分析した。猫は丸めた舌先の裏側を飲み物の表面に軽く触れさせた後、素早く引き上げる。すると舌の裏側に張り付いた水が持ち上げられ、小さな水柱となる。この瞬間に口を閉じて飲んでいた。 一方、犬は舌を飲み物の中に突き刺し、コップのように丸めて直接すくい上げるようにして飲んでいた。 研究チームは猫の舌の代わりにガラス製の円盤状の模型を使い、水の表面から引き上げる実験を