ICOは「仮想通貨の好況を作り出している震源地」 研究会は、金融学者の岩下直行氏(京都大学 大学院教授)、中島真志氏(麗澤大学教授)ら12人のメンバーの他、日本仮想通貨交換業協会の奥山泰全会長(マネーパートナーズ社長)など10人のオブザーバーが参加。仮想通貨取引所の内部管理態勢や、仮想通貨の価格の乱高下など現状を確認する中で、岩下氏が「ICOが、昨今の仮想通貨の好況を作り出している震源地ではないか」と切り出した。 ICOは、企業などがトークン(独自の仮想通貨)を発行し、一般の投資家にビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨で購入してもらい、資金を調達する手法だ。資金調達の目的やプロジェクトの計画などは「ホワイトペーパー」(新規株式公開時の目論見書のようなもの)に記載して公表し、賛同した人から資金を募る。ホワイトペーパーは、必ずしも公表する義務はない。 ICOのトークン販売累計額は88.4億