英国の総選挙後、2大政党の「崩壊」と日本の将来について、最近聞かれるようになった。 何故聞かれるのだろう?と思い、改めてグーグルを拾ってみると、いくつかの日本の新聞で、英国の総選挙の結果、2大政党制が崩壊した・しつつあるので、「2大政党の日本も気を付けた方が良い」「留意した方がよい」(表現は若干違うのだが)として、何故か急に日本の状況とくっつけて論じていた。 日本の2大政党制(民主党が政権を取ったことで、2大政党制が始まったとした場合)と英国の2大政党制を結び付けるのには無理がある。何しろ、日本は自民党一党体制が戦後、ほぼ一貫して続いてきた国である。かつての野党・民主党が政権を取ったばかりなのだ。今回の英国の総選挙の結果を「2大政党制度の崩壊」として、「だから2大政党は問題がある」とつなげるのは、論理的に飛躍している。「2大政党」というのを、そのまま字句通りに解釈せず、英国の場合、「与党対