伝わらない知識やスキルは「ない」に等しい 「毒と呼ばれているものには、大きく分けて毒物と毒薬の2種類があって……」 「カラダにいい毒があるって知ってた?」 どちらの言葉にあなたは興味をそそられますか? あとのほうが「なんだろう?」とその先を知りたくなるのではないでしょうか。 私は、これまで10年間駿台予備学校の予備校講師として、また現在はビジネスパーソン向けのセミナー講師として、どうすれば相手にわかりやすい説明ができるか、ずっと考えてきました。 そこで出てきた結論は、「どんなに一生懸命に身につけた知識やスキルも、相手がわかってくれなかったら、それはないに等しい」ということです。 相手が興味のない話やメリットのないことは、どんなにこっちが必死に説明しても届かないのです。届かなかったら、それは相手にとって“ない”ものなのです。 「わかりやすく説明するには、自分がどう説明したいかではなく、相手が