「わりと」って言葉が好きです。 「とても」ってほどじゃないけど「ちょっと」ってわけでもない。 「わりと多い」というと30%増しくらい(当社比)でしょうか。 中途半端ですよね。 でもその中途半端さが可愛らしい。 たとえばこんな感じのやりとり。 「あの人のこと好きなの?」 「……わりと」 身悶えするほど可愛くないですか。 わずかな強調と、恥じらいと、気の抜けた感じが同居した、 究極的なハーモニーがそこにありますよね。 でも「わりと」ってあんまり使われてない気がします。 「とても」や「ちょっと」などの言葉を使うとき、 意識して「わりと」に置き換えてみるといいと思います。 「とてもすごい」→「わりとすごい」 「ちょっと嫌い」→「わりと嫌い」 「すこしヤバい」→「わりとヤバい」 「それなりにつらい」→「わりとつらい」 「いささか問題があります」→「わりと問題あり」 「めちゃくちゃどうでもいい」→「わ