米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は30日、一部車種を対象に期間限定で、関連金融会社GMACを通じた自動車ローン金利をゼロに引き下げるなどの販売促進策を同日から導入すると発表した。米政府による支援が決まって資金繰りが改善したためで、販売奨励金も強化し巻き返しに出る構えだ。 景気後退で米自動車市場は縮小、日本を含め自動車メーカー各社は在庫の増加に苦しんでおり、GMなどが攻勢を強めれば乱売合戦に発展する可能性もある。 GMはシボレーのスポーツタイプ多目的車(SUV)やサーブの乗用車など5車種を対象に最長60カ月間、ローン金利をゼロにする。12月30日から1月5日までの契約者が対象で、ほかの車種でも金利を優遇。車種によっては500-4250ドル(約4万5000-38万4000円)の販売奨励金を支払う。 GMなど米自動車大手は、市場の縮小や日本メーカーとの競争激化に加え、傘下の金融会社が資