LGディスプレイがテレビ用の大型有機EL(以下、OLED)パネルの量産に成功して数年が経ち、2017年はLGエレクトロニクスに加えて、日本でもソニー、東芝、パナソニックからOLEDテレビが出そろった。ところでOLEDパネルの生産がLGディスプレイに限られる現状、表面的な機能以外に各社製品に違いはあるのかと疑問に思わないだろうか? その疑問、OLEDの勃興から現在に至る汗と涙の進化を見つめ続けた“OLEDエヴァンジェリスト”麻倉怜士氏がズバッと回答。パネルが同じなのに出てくる絵は驚くほど違う! 麻倉氏:昨年まではLGエレクトロニクスが孤軍奮闘していたOLEDテレビですが、今年は各メーカーから製品が出てきて、LGエレクトロニクスのテレビは新世代へ移行しました。言うなれば「OLEDテレビ普及元年」で、出揃った各社製品の現状が非常に面白い事になっています。何かと言うと、みんなLGディスプレイの同じ