ところがつい先日、そんな私の気持ちを掬い取ってくれている書籍が唐突に出版された。 その書籍の名は『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち』である。 このタイトルとイラストを見て、ゲーム依存やネット依存で夜更かしをする人を連想する人も多いのではないだろうか。 ところがこの本を読み進めると、そうとも言い切れないことがわかる。 「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」とはダブルミーニングである:ゲームやネットをやめられない子どもという意味だけでなく、これからの世代はゲームやネットが所与の環境として存在し、使いこなせなければならない時代を生きていくという意味ともとれる。 このダブルミーニングを知ったうえで表紙のフクロウを眺めなおすと、このフクロウが夜更かしの象徴にも知恵の象徴であるミネルヴァのフクロウにも見えてくる。 ゲーム依存やネット依存になる・ならないにかかわらず、子ども世代
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