“Cocoa EmacsことMac OS Xで動かすEmacs 23”シリーズの3回目は、初期設定ファイル「~/.emacs.d/init.el」について。Emacs Lispで書くなど文法そのものは旧来のEmacs同様だが、インラインパッチに含まれる拡張命令もあるため、この場を借りて数回にわたり解説してみよう。 Metaキーの設定 Cocoa Emacsでは、CommandキーとOptionキーの挙動が変更されている。Carbon Emacsまでは、デフォルトでCommandキーがMetaキーにアサインされていたのだが、これがOptionキーに変更されてしまった。手クセは治りそうにもないので、以下の記述をinit.elに書き加えてCommandキーをMetaに、OptionをSUPERキー(Winキー)に入れ替えている。 ;; Command-Key and Option-Key (se