[東京 11日 ロイター] トヨタ自動車7203.Tは11日、2011年3月期の連結営業利益が前年同期比89.8%増の2800億円になるとの見通しを発表した。同社の営業利益見通しはトムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト21人の予測平均値5328億円を下回った。 5月11日、トヨタ自動車の10年3月期は2期ぶりに黒字を確保したが、本格的な成長軌道への回復には時間がかかると会社側はみている。写真は会見する豊田社長(2010年 ロイター/Yuriko Nakao) 10年3月期は2期ぶりに黒字を確保できたが、国内外の自動車市場の動向が不透明ななか、本格的な成長軌道への回復には時間がかかると会社側はみている。品質改善によってリコール問題で揺らいだ信頼の回復に努め、アジアを中心とした販売拡大と原価低減を進める方針だ。 11年3月期の連結売上高は前年同期比1.3%増の19兆2000億円