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兵庫県尼崎市にある尼崎えびす神社で来月、ゲイカップルの神前結婚式が開かれる。古くから男女の結婚を前提としてきた神道。複数の神社関係者によると、同性同士の挙式については古事記の神話など「信仰上の理由」を背景に断るケースが大半を占めているが、「伝統は変容するもの」と受け入れる神社も出てきている。 LGBTQなど性的マイノリティーへの対応を巡っては、2022年6月、神社本庁を母体とする政治団体・神道政治連盟(神政連)が差別的な内容の文書を自民党員に配っていたことが問題化。神道としても向き合い方が問われている。 神社関係者によると、同性の神前結婚式を受け入れる神社はごく少数に限られているという。 神社本庁に取材を申し込むと、期日までに回答はなかった。県内外の約10神社に可否を聞くと、大半が「受け入れていない」と答えた。 一方で「今後どうするかは、神社界全体の問題」とする神職もおり、東京都の明治神宮
理化学研究所(理研、本部・埼玉県和光市)の職員でつくる「理化学研究所労働組合」などは25日、約600人の研究系職員が2022年度末に雇い止めになるとして、理研に撤回を求めるよう文部科学相と厚生労働相宛てに要請書を提出した。同労組の金井保之執行委員長らが文科省で会見し「日本の研究力低下に拍車を掛ける」と訴えた。 金井委員長らによると、理研は職員の8割が非正規雇用。研究系職員は10年の雇用上限が16年に導入され、13年4月1日までに入所した人は同日が起算日とされた。このため、約300人が22年度末に雇用上限を迎える。この中には研究室主宰者が60人以上含まれており、その下で働く職員約300人も雇い止めになる。500以上ある研究チームの12%が解散し、神戸市中央区の生命機能科学研究センターが約4割の24チームを占めるという。 会見には、対象となる研究者3人もオンラインで参加。「十数年前に入所した時
ポートライナーや六甲ライナーの運行会社「神戸新交通」(神戸市中央区)で18日、駅の売上金800円をめぐり、社員ら4人が懲罰処分を受けた。1人の臨時社員が小さなミスを言い出せなかったことをきっかけに、不祥事があちこちに飛び火する形となった。 同社によると、発端は今年6月。駅の定期券発売所で窓口を担当する30代の女性臨時社員が、1日の業務を終えて売り上げを確認していた。すると日報上の記録である集計額よりも、現金として手元にある売上金がわずかに上回った。 その額800円。結論から言うと、女性の日報への記載ミスが原因だった。しかし「上司に怒られる。報告できない」と思った女性は帳尻合わせを思いつき、売上金から800円を抜き取った。窃盗や着服の意図はなく、社内の個人用ロッカーに保管したという。 しかし4日後、本社部門による審査で売上金の不足が発覚する。持ち出しの事実は、駅の責任者である50代男性社員の
男性用は青色、女性用が赤色って当たり前?-。兵庫県明石市が公園に整備するトイレについて外装の色を市民投票で決めたところ、「性的少数者への配慮が足りない」と指摘され、男性用を青、女性用を赤とした最多票の案を撤回した。最近は街中で、利用者の性を特定しなかったり、男女で色分けしなかったりするトイレを見かけるが、どんな「配慮」が求められるのだろうか。(小西隆久) 市民から最多の票を得た配色案が覆ったのは、同市大久保町松陰、石ケ谷公園にある「あそびの丘」に設置するトイレ。市は「利用者の声を反映させたい」として配色が異なる5種類のデザイン案を用意。7月17日から約2週間、公園に投票箱を置き、親子ら743人が投票した。 開票の結果、男性用が淡い青色、女性用が淡い赤色の案が最多の208票を獲得した。次点は8票差で、全体を落ち着いた茶系色で統一し、性別の色分けがない案だった。 明石市の担当課は最多の配色案を
新型コロナウイルスのワクチン接種を話し合う昨秋の衆院厚生労働委員会に参考人として出た直後、「当面は打たない」と公言していた免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大学名誉教授(73)が、認識を一転させ、このほど2回目の接種を終えた。大阪の大規模接種会場で予診にも協力している。接種が本格化した今でも安全性に不安を抱く人は少なくないが、宮坂氏は「打たないチョイス(選択)はない」と言い切る。(霍見真一郎) ■3本の矢 「厚生労働委員会に出席した昨年11月時点では、安全性に関するデータが非常に少なかったが、その後、従来ワクチンとほぼ同じレベルの副反応であることが分かった」 神戸新聞の取材に応じた宮坂氏は、接種を巡る心境の変化を説明した。実際にファイザー製ワクチンの2回目を今月17日に接種した後、腕の痛みや脇の下の腫れなどを感じ、翌18日夜には38度の熱が出たが、19日は平熱に下がり、再び大規模接種会場で予
約30戸が並ぶ神戸市北区の住宅地に、車で出入りできる唯一の橋が突然封鎖され、警察官が出動する事態がたびたび起きている。50年近く公共物という認識で使われてきたが、最近になって「私(し)橋(きょう)」であることが判明。所有者は老朽化のため「維持管理費がかかる」として住民に購入を求め、住民は市への移管を提案するが、主張は平行線をたどっている。(小谷千穂) 2019年12月末の午前10時ごろ、神戸市北区山田町小部。有馬街道(国道428号)に沿う天王谷川にかかる1本の橋の上に突然、鉄パイプや土のう、ドラム缶が置かれた。進入禁止の標識の紙が添えられ、張り紙には所有者の名で「維持管理費等のご協力を得られない為、住民の皆さまの安全を確保する」と書かれていた。 橋の東側の住宅地の住民にとって、他に車で地域外に出る道はない。住民らは警察に通報し、所有者に申し入れた末、約1時間後に封鎖が解かれた。以降も、20
兵庫県警宝塚署は29日、暴行の疑いで、兵庫県西宮市の自称会社役員の男(73)を現行犯逮捕した。電車内でマスクを外して電話していたところを他の乗客に注意され、立腹して暴行したとみられる。 逮捕容疑は29日午後5時ごろ、阪急電鉄今津線の仁川-小林間を走る普通電車の中で、会社員の男性(52)の腕を引っ張る暴行を加えた上、止めに入った無職男性(29)の肩を持っていたつえでたたいた疑い。調べに対し、容疑を認めているという。 宝塚署によると、男は電車内で座りながら携帯電話で話しだし、着けていたマスクを外した。前に立っていた会社員男性が注意したところ、腕を引っ張ったという。男性が「電車内でつえを振り回している」と110番し、駆け付けた県警機動パトロール隊員が小林駅で男を確保した。男は酒を飲んだ状態だったという。
神戸市が設置する市立三宮駐車場に乗用車が14年以上放置されているとして、同市が使用者に対し、駐車区画の明け渡しと駐車料金約618万円の支払いなどを求めて提訴する方針を固めた。関連の議案を11月議会に提出する。 市によると、2006年3月、当時の指定管理者が問題の乗用車が一定期間止められたままになっていることを確認。登録された所有者に催告書などを送っても反応がなかったとみられ、14年10月には宛先不明で返ってきた。 当時、駐車場運用について定めた市の条例に使用期間の制限はなく、長期間置かれているだけでは違法状態にならない。市は弁護士と相談の末、時間貸しの目的に反していることや、駐車場管理に支障が出ていることなどを踏まえ、訴訟に踏み切ることにした。勝訴すれば裁判所が処分する。相手方とは連絡を取れておらず、放置の理由は不明。警察に連絡し、事件や事故の関係車両でないことは確認したという。 市の担当
兵庫県福崎町田口の山中で行方不明者の捜索中に失踪した県警の警察犬「クレバ号」(2歳、オス)が27日午前、同じ山中で見つかり、無事保護された。犬にけがはなく元気で、けが人もいないという。 クレバ号は25日午後1時半ごろ、同町田口の「七種山」で、鑑識課員が持っていた約5メートルのリード(引き綱)を振り切って失踪。日没までに見つからず、県警が連日捜索していた。 鑑識課によると、27日午前9時40分ごろ、同課員が失踪場所から南西約100メートルの地点で、木にリードが絡まり動けなくなっている状態のクレバ号を発見。うなっていたため、ツナ入りのパンと魚肉ソーセージを与えて落ち着かせたという。 クレバ号は今年1月に現場デビュー。これまでに行方不明者を4回発見するなど優秀な働きを見せていたという。県警は「業務中の警察犬が逃げ出したのは、記録がある中で初めてのケース」とし、「今後の業務や訓練などについてはまだ
神戸市立東須磨小学校の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けて療養中の男性教員(25)が新規採用で同校に赴任した2017年度、加害教員から宴席でソフトドリンクに酒を混ぜられるなどの嫌がらせを受けていたことが11日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は当初、加害行為が18年度から続いていたと説明していた。被害側の男性教員は加害側の教員4人から約50項目に及ぶ被害を受けたと訴えており、同日、須磨署に被害届を提出し受理された。 関係者によると、男性教員は17年度、一部の加害教員から十分な指導もないまま行事の準備などを任され、慣れない仕事に苦しんでいる様子だったという。さらに、同年秋に開かれた運動会の打ち上げで、酒の苦手な男性教員がソフトドリンクを注文した際、席を外している間に酒を混ぜられ、知らずに飲んだこともあった。 同校の仁王(におう)美貴校長は9日の記者会見で、男性教員から被害を訴える手紙を
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、同小の前校長を巡っても「パワハラを繰り返している」という趣旨の相談が市の内部相談窓口などに寄せられていたことが9日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は既にこの前校長からも聞き取りを始めており、一連の問題に対する関与や対応についても調べる。 前校長は2016年に教頭として東須磨小に赴任し、18年春に昇任。19年春に別の小学校へ転任した。 パワハラについては、複数の関係者が神戸新聞の取材に証言。それによると、前校長は今回被害に遭った20代の男性教員(療養中)に対し「女性と遊ぶ暇があったら一人前になれ」などと職員室で叱責したこともあったという。関係者の一人は前校長について「教員の好き嫌いが激しかった」と話した。 市の窓口に相談があったのは、前校長が昇任する前の18年1~2月ごろ。現場の教員に対し「裏切ったらどうなるか分かるやろ。完
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