その男と出会ったのは19歳の時。22歳上で、文章を書く仕事をしている人だった。それからしばらくは、友達、、というのでは無いけれども、話が合う人というだけの存在だった。彼には皆の公認の婚約者が居て、私もその人に紹介された。疎遠になっていた時期もあったけれども、何となくたまに会って話をする関係だった。何時間でも話ができた。思ったことや興味があることを話しても、初めて「おかしい」とか言わずに聞いてくれる人だった。壁を作らずに接することのできた初めての人だった。24歳の時にホテルに誘われて、私は初めてキスをした。キスもフェラチオもセックスも、その人が初めてだった。だけど、その人には皆の公認の婚約者が居たし、一度いろんなことがあって揉めて別れた。その日、私は夜中に脱水症状を起こし這うように病院へ行き点滴を打った。 それから数ヶ月毎晩泣いていた。友人と飲んで泥酔した時に泣きながら電話をかけた。そしてそ