中国製ギョーザ中毒事件で、福島県で販売され、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された冷凍ギョーザのパッケージに付着していた有毒物質のうち、「ベンゼン」は国内の農薬には配合されていない成分であることが6日、分かった。農林水産省が発癌(がん)性を理由に農薬への配合を控えるようメーカーへ要請しており、流通する可能性はほとんどないという。ジクロルボスが国外で付着した可能性が高いことを示す“証拠”といえそうだ。 ジクロルボスが検出された冷凍ギョーザは中国河北省の「天洋食品」が昨年6月3日に製造した「CO・OP手作り餃子40個入り」(560グラム)。昨年11月、福島県内の生協店舗職員が購入し食べようとしたところ、「オイルのようなにおいがきつくて食べられない」と異常に気付き、回収された。ジクロルボスは皮から110ppm、具から0・42ppm検出された。 当時、輸入元のJT子会社「ジェイティフーズ」が