自称・障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会)を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書が厚生労働省で発行された事件で、逮捕された前局長(当時課長)の上司だった元障害保健福祉部長(退職)が大阪地検特捜部の任意聴取に対し、同会への対応を依頼してきた民主党幹部の国会議員に証明書発行が完了したことを知らせた、と証言したことがわかった。 特捜部は「議員案件」を重視した結果とみて、同省内の組織的関与を調べている。 元部長の証言によると、元部長は04年6月、部下の企画課長だった前雇用均等・児童家庭局長の村木厚子容疑者(53)=虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕=から「凛の会に証明書を発行した」と報告を受けたとされる。この直後、元部長は国会議員に電話をかけ、「依頼のあった証明書を処理しました」と伝えたという。 一方、この議員の元私設秘書で凛の会元会長(白山会代表)の倉沢邦夫容疑者(73)=同容