カラカス(CNN) 南米ベネズエラ政府は3日、コーヒー大手2社に市場を独占する慣行がある疑いがあるとして接収したと発表した。調査する今後3カ月間は、政府の管理下で事業を続けるとしている。 接収されたのはカフェ・マドリードとカフェ・ファマ・デ・アメリカ。ベネズエラ国内へのコーヒー供給を保証するためとして、2社の全工場を管理下に置いた。 エリアス・ハウア農業・土地相は、もしも2社に市場で優位に立つような意図的工作が確認されれば、両社から事業を収用すると述べた。 強硬な反米・社会主義路線を押し進めるチャベス大統領率いるベネズエラ政権は、これまでにもエネルギー事業などを国有化しているほか、反体制派の意見を放送していたとされるラジオ局に放送停止命令を出すなど、強硬な手段をとっている。