正直なところ、忌々しい、というのと同時に、愚かしい、という感じですね。 例えば、上から2番目の資料。 『ゲーム脳の恐怖』にも記されているデータが引用されているわけですが、その時間の目盛りが一定ではない、という姑息な騙しのトリックが使われています。それをそのまま掲載する時点で、親などに対して恐怖心を抱かせようという悪意か、もしくは、資料作成者の、リテラシー能力の欠如が見て取れます。 全部読みましたけど、全てにおいて、そもそもの段階でゲームに対するネガティヴな感情を抱いている状態で読んだのだな、というのと、統計情報などを一切調べずに書いたのだな、というのだけがわかります。 統計情報などを読んでいれば、「少年犯罪増加」なんていう、森昭雄氏、岡田尊司氏らの嘘は簡単に見破れますし、また、ネガティヴな偏見さえなければ、書内に山のように存在する矛盾にも気づけるはずです。 06年に発表された森昭雄氏の『元