「脳トレ」で知られる東北大の川島隆太教授(脳科学)らの研究チームは、子供たちがやる気を感じながら勉強に打ち込める効果的な指導方法を探ろうと、仙台市教委と協力し、実証研究に乗り出す。 学習中の子供たちの脳の働きを分析し、意欲の高さを数値化することで、経験頼みだった指導のノウハウを共有できるようにするのが狙いだ。 研究には、川島教授ら研究者3人と、市内の校長、教員ら計約10人が参加。小中学校で心理学に基づくアンケートを実施したり、授業中の脳の働きを脳波計で測定したりすることを検討している。ほめられた時の脳の働きなども分析する。 19日に同大と市教委が協定を締結。調査方法や規模などの詳細を詰め、4月から本格的に取りかかる。 川島教授は「2、3年かけて学習意欲を高める方法を実証したい。学ぶ意欲を数値化できれば、教育実習の学生でも、ベテランの先生のように、子供たちのやる気を引き出す指導ができるように