私は多分息子君の立場だったけど、無理やり卒業させられた すごく大好きな熊のぬいぐるみがいて名前を付けてどこへ行くでも一緒で抱きしめて寝てたし母にお裁縫を習って服を作ってあげたり父に日曜大工で机を作ってもらって一緒に並んで宿題してた 一緒に育ったなって思うし、彼は喋らないけど見守ってくれてるなって思ってた、お嫁に行くときは持っていくのだと思ってた でも父と母の関係が悪くなって母に新しい恋人ができたとき、その人は高校生の私の部屋を覗いてぬいぐるみがあるのをたくさん見て、笑った、これ何?って 関係性がうまく構築されないまま一緒に暮らすことになって、私がぬいぐるみを抱いて寝ることを母の彼氏は嘲笑し続けた ある日帰ったらぬいぐるみは全部リサイクルショップや知り合いの子に譲られていた、部屋はもぬけの殻で半狂乱になって泣いて騒いだのを覚えてる 母の彼氏は笑いながら高校生にもなってぬいぐるみ遊びに依存する