本会は、1994年3月に設立以来、ソフトウェアメトリクスの団体としてファンクションポイント法の普及やソフトウェア定量化技術の確立に努めてまいりました。 この度、30周年の節目を契機に、今後のさらなる発展を目指して、会の名称を『ITシステム可視化協議会(MCIS)』に改称しました。ファンクションポイントは今後もひとつの技術として扱いつつ、ITシステム測定・可視化の推進を通じて、会員(法人・個人)の成長と、ITシステムに関わる全ての人や社会の発展に貢献します。
オブジェクト指向技術の浸透や,反復型開発の広がりなど,システム開発を巡る状況が大きく変化している。見積もり方法も,従来のやり方では通用しないケースが増えてきた。反復型開発における見積もりの基本的な考え方や,ユースケース・ポイント法の活用手順について解説する。 オブジェクト指向開発の普及に伴い,ソフトウエアを段階的に繰り返して開発していく「反復型開発(イタラティブ開発)」を採用するプロジェクトが増えている。反復型開発は従来のウォーターフォール型開発とは基本的な考え方やフェーズの分け方が異なるため,従来型の見積もり技法を適合できない面がある。 そこで第4部では,反復型開発における見積もりの基本的な考え方と,現在,一般的に用いられている「ユースケース・ポイント法」を中心とした見積もり技法について解説する。なお,システム開発のプロセスは反復型開発において最も標準的な「統一プロセス(Unified
ソフトウェアの規模をどのように測るかというのは従来から白熱した議論が展開された領域ですが、未だに1つの決定的な方法に収束していません。収束しない一因は、ソフトウェアの規模の測り方がこれまであまりオープンに紹介されてこなかったことにあるのではないかと筆者は考えています。このような状況に一石を投じようと、本連載ではオブジェクトの広場の読者のみなさんのようにモデリングの心得がある人を対象にして、モデルを作ってソフトウェアの規模を測る方法の 1 つである COSMIC (COmmon Software Measurement International Consortium) 法を紹介します。 COSMIC 法は、元々組み込み用のソフトウェアの規模を測るための方法として提案されたものですが、ビジネスアプリケーションの規模測定にも使える方法です。今回の記事では、規模を測定する目的と規模を測定する複数
システム関連コストの削減は、情報システム部門にとっては大きなミッションだ。今回は効果的なシステム投資を実現するための見積もりの方法について考えていこう 皆さんは業者の提示する見積もりが妥当だと判断して契約をしているだろうか。「一式いくら」で金額を提示され、こんなものだといわれて十分納得できないまま契約していないだろうか。前回述べたように、質の良い仕様書を作成したなら、それに値するだけの見積書の提示を求めることができ、その妥当性について業者と納得いくまで交渉・商談することが可能だ。 単に「もっと安く」という水掛け論や不当な値引き要求は、結局、見えないところで手抜きされ品質が悪化する。「安かろう、悪かろう」では、最小の投資で最大の効果を生むシステムにならない。 見積もりをどう取ればよいか ハードウェアにしろソフトウェアにしろ、見積もりは決して専門家にしか理解できないものであってはならず、利用者
日本のIT業界に巣くう大問題 人月での見積もりがエンジニアをダメにする(前編) 馬場史郎(グローバル ナレッジ ネットワーク) 2002/8/2 何げなく聞く“マンパワー”という言葉の裏に、ITベンダをむしばむ“人月問題”が横たわる。日本のIT業界に深く根を張ったこの問題が、エンジニアをダメにすると筆者はいう。人月問題とは何か、そしてそれを改善する方法とは? 筆者が現役のSEだったころ、“マンパワー”という言葉に抵抗があった。現在でもこの言葉に抵抗がある。IT業界では、プロジェクトを手掛けるときなどに「マンパワーが足りない」とか、「マンパワーは十分だ」という場合がある。その“マンパワー”という言葉だ。そうした言葉を聞くと、往々に「SEはスキルではなく頭数だけが問題とされている」ような気分となる。 さらに、プロジェクトでは「このプロジェクトは30人月掛かります。従って3000万円となります」
規模見積もりには,誰もが迷うポイントがある。経験を上手に生かす方法を考えなければならない。現場で何に迷うのかを洗い出し,迷いを払拭する仕組みを作ろう。 規模見積もりは,これから開発するソフトウエアの大きさを測定する作業。大きさの単位は「FP数」や「ステップ数」,画面や帳票,バッチといった「機能数」など様々ある。ソフトウエアの規模は,開発に必要な工数やコストを算出する際のベースとなる。ここがブレるとすべてがおかしくなる。 しかし,規模見積もりは一筋縄ではいかない。そもそも要件が固まっていない中で見積もりを強いられることが多い。加えて「同じ要件,同じ技法を使っても,人が違うと見積もり結果が変わる」(富士通 SIアシュアランス本部プロジェクトガイド室 室長 合田治彦氏)という問題がある。技法には見積もり担当者による解釈が入る余地があり,条件が同じでも値が一意に決まらないのである。 規模見積もりに
最終回です。今回は,ある意味IT業界の禁忌に触れてみます。Web+DBシステムを発注したときの見積もり額の秘密です。システムが目指す最終的な目的は”利益を上げられる仕組みの構築”です。見積もり額は利益算定の一番わかりやすいコスト判断ですが,果たして構築費用はどういう計算で生まれているのでしょうか。 利益を上げるコツは「身の丈に合った投資」をすること 利益を上げるためにはどうするべきか。私は経済評論家ではありませんから,あれやこれや難しい話はできません。ただ物事の本質は,実はいつだって単純なものです。バサっと単純明快に言い切ってしまいましょう。「自分の身の丈に合った額を投入すること」です。 決して都会とは言い切れない我が家周辺では,冬になると焼き芋の巡回販売車が回ってきます。焼き芋屋さんのほとんどは軽トラックを使っています。なぜ軽トラックなのでしょうか? つまらないことに見えますが,これがビ
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