ウナギを食べて夏を乗り切る――「土用の丑の日」が今年もやってきた。しかし、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の生息数が激減、価格が高騰していることが問題となって久しい。 高齢者に偏るウナギ消費の実態、実入りのいい「副業」となっているシラスウナギ漁と横行する密漁、規制のための国際会議を欠席し続ける中国の事情……ウナギにまつわる「闇」を今回、総力取材で全て明かそう。 消費者は圧倒的に「60歳以上」 一般的に、ニホンウナギは稚魚のシラスウナギを養殖池で約半年飼育し育てた後、卸業者に出荷される。現在の技術では稚魚の養殖が不可能なため、国内の不足分は輸入で補っている。 しかし2018年漁期(17年11月~18年4月)は、中国や台湾など東アジア全域で漁期が遅れたことでシラスウナギの調達が困難となり、取引価格が高騰。今年(18年11月~19年4月)の池入れ量は前年の14・2tを上回る15・2tとなったが
![日本人が知らない「ウナギの闇」どうしてこんなに高くなったのか?(松岡 久蔵) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/86eec2826f1337c482a57589d4af89d8d61a3338/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2Fa%2F1200m%2Fimg_ea37bccd8e9ddbb9b3b9c8f05426a52f336059.jpg)