晴天続きの連休真っ只中、いや~な現実を思い出させる見出しがネット上に踊っていた。 「働かない正社員を解雇できる社会にしたい――」 おや、まあ、なんとも……。働くオジさん(オバさんも)であれば、「ナニ??」とついクリックしたくなる“引き”の強さ。 しかも、その発言をしたのが、元オリックス会長の宮内義彦氏(現シニア・チェアマン)と知れば、余計気になる。かくいう私もその1人だった。 実はこれ。ジャーナリストの田原総一朗さんと宮内さんとの対談記事で、かつて小泉内閣時代は規制改革会議の議長を務め、抵抗勢力と激しくやり合った宮内氏が、アベノミクスの第3の矢の問題点を指摘する中で飛び出した発言だったのである。(以下、抜粋) 宮内氏:「本来の第3の矢である、医療、介護、教育、農業、雇用制度などの構造改革、規制改革ができていないのは、既得権益が大き過ぎることが問題」 田原氏:「雇用問題でいうと、既得権益を持