ボカロPとして活躍するメルが、アルバムとしては3年ぶりとなる『Funeral』を3月27日に発売した。ポップでありながらダークネスな雰囲気を漂わせる曲は、90年代ロックからの影響も大きく受けているが、何よりもサウンド面だけでなく歌詞がこれまで以上に深みを増しており、大きな進化を伺わせる内容となっている。今回、自身のルーツや今後のボカロシーンに関しての感想も含めて話を聞いた。(編集部) 小説や映画を観た時に受ける影響って大きい ――素晴らしいアルバムが完成しました。世界観がお洒落で可愛いと感じる人もいるだろうし、洋楽センスを感じられるシューゲイザーやインディーロックというキーワードから作品性への深読みもできます。2019年のボカロ文化をアップデートする、いろんな角度から楽しめるアルバム作品になったと思います。音楽的には、ドリームポップ感あるバンドサウンドだと思いますが、ボカロPとして活躍する