ここしばらく、音楽好きの間でギターソロに関する議論が盛り上がっていた。 きっかけとなったのは、ニューヨーク・タイムズの記事において、「今年のグラミー賞ノミネート曲の中にギターソロを含んだものがなかった」と書かれていたこと。 このことが「衝撃の事実!」みたいな感じで日本のTwitterで紹介されて、一家言ある方々がいろんな意見を表明したりしたという流れ。 全体として、ギターソロはもう時代遅れだよね…っていう論調が目立ったんだけど、実はニューヨーク・タイムズの元の記事においては、最近の曲にギターソロがないっていう話はマクラみたいな部分であって、それでもギターソロの役割は終わったわけではない!っていうのが全体の趣旨。 記事のタイトルからして、「なぜ我々はギターソロをやめられないのか?」だしね。 では、本邦のギターソロ論争はなぜ誤読気味に盛り上がってしまったのか。 ギターソロ論争に必要な2つの観点
![ギターという楽器が特権性を失っていく過程から考える「ギターソロ論争」 - 森の掟](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/590dffb26c2d2b689635b4bbf8bf4445bb3a4a68/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51CNdtjm2sL._SX218_BO1%2C204%2C203%2C200_QL40_ML2_.jpg)