▼▼文章に関する解説書を読んだ時に、この著者は「文章が見せうる力の一つである“このあたり”に関する専門家と言えそうだなー」なんてふうに思えることがある。文章が見せる、様々な性質、様々な側面、ごとに、プロフェッショナルがいる、とでもいうような印象があるのだ。あるいは、文章が見せうる効果ぜんぶを掌握できている解説者、なんて滅多におらず、無数の語り手達は、それぞれ、じぶんが得意としているところ──各位が巡り逢えた経験に従って実感できているところ、について、語っているに過ぎない──運命的にマスターすることのできた領域一つを足掛かりにして、手の届くところに、スポットライトを当てているだけ、なんて思ったりしているのであった。 ▼▼というような印象の流れに乗っているので、無数の「文章術」話を収集し、おのおのが光を当てている「得意分野」の話を組み合わせてみたら、最強の文章術が作れちゃうんじゃ……! なんて
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