週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)に連載中の漫画「美味しんぼ」の描写を巡り、福島県や双葉町、果ては大阪市までが抗議を申し入れる事態にまで発展した「風評被害騒動」。鼻血が放射線被曝に由来するのか否か。そんな不毛な言い争いに、東京都内の福島県人たちは一様に辟易した表情を見せた。漫画家がどう描こうとも、原発事故で放射性物質は拡散した。被曝の危険性が依然として存在することは事実だ。地に足のついた被曝回避、復興を望む声が聞かれた。 【福島では毎日毎日が渦中】 「『美味しんぼ』の影響ですか?いえいえ、まったくありませんよ。漫画のことも鼻血のことも口にするお客さんはいません」 東京駅八重洲口近くの「福島県八重洲観光交流館」。田村市に生まれ育ったという50代の女性スタッフは困惑気味に話した。「2年前、初めて東京に出てきた時は、冷たい反応に驚かされたものです。陳列されている果物を指さして『検査しているの
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