南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(中央)が交際相手を射殺した事件の裁判で、判決後の被告を囲む報道陣(2014年9月11日撮影)。(c)AFP/MUJAHID SAFODIEN 【11月15日 AFP】私は以前、経済記者だった。ネクタイを締め、ローファーを履いて小ぎれいな格好をした仲間の記者たちが、「為替レートは経済の基礎的条件を反映している」などといった普通のコメントをとるために、どう猛な獣の一群と化すさまを何度も見た。互いに押し合い蹴り合い、ときに噛みつかれるのではないかと思うことさえあった。 ある年、東京で先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕しようとしていたときだった。それまで静かだった会見場に嵐が吹き荒れようとはまったく予期していなかった日本の官僚が、声明文の束を無造作にビュッフェのテーブルの上に置いた。たくさん
「嫌韓」なんて言葉が生まれる今日この頃、日本はいつまで韓国に謝罪し続ければよいのか?素朴な疑問に、思想家にして武道家、相談の達人、ウチダ先生が率直に答えます。読者諸兄のご相談をお待ちしております。文:内田 樹 イラスト:須山奈津希 日韓関係がこじれる中、韓国が日本に対して謝罪を要求している、と報道されています。テレビで昔、高市早苗が、「第二次大戦のとき、私は生まれていないので、私には戦争責任はまったくない」という趣旨の発言をしていました。そう言い切るのはどうかとも思いますが、永遠に謝罪し続けなければいけない、と考えるのもつらいです。 歴史的な事情はいろいろあるんですが、一言で言うと、日本は「負けすぎた」ということです。ただの敗戦国じゃない。こんなに負けた国はないぐらい負けた。負けた場合の備えをまったくしていないで負けた。底抜けの敗戦国なんです。戦争なんて、勝ったり負けたりするものです。負け
11月16日に投開票を控えた沖縄県知事選は、普天間飛行場の辺野古への移設に反対する翁長雄志氏(前那覇市長)と容認派の仲井真弘多氏(現職)の接戦となっている。 そんな中、「ネット上で右派的、国粋主義的な言動を行う人々」=通称「ネット右翼(「ネット保守」とも呼ばれる)」界隈では、基地移設容認を掲げる仲井真氏への支持が圧倒的に強い。 彼らは、沖縄における反基地運動や集会を「反日左翼の仕業である」として、強い呪詛の対象として捉えている。加えて沖縄の米軍を「日本を護る存在」として捉え、在沖の米兵を悪者のように言うのは、「反日だ」と罵っている。 インターネット空間の中では、翁長氏に対する中傷も百花繚乱である。曰く「氏は支那(中国)から支援を受けている」「氏が知事になれば沖縄が中国に占領される」云々である。「ネット右翼」がこのように時として過激な「反基地」「反米軍」への敵意を剥き出しにするのはなぜか。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く