システム構築や受託ソフトウェア開発などのITサービス業界は「とりあえず」が通用する業界だ。要件が明確でなくても「とりあえず」開発を始め、要員が足りなくても「とりあえず」プロジェクトは続く、ユーザー企業への請求額が決まっていなくても「とりあえず」、納品する。しかし、このような「とりあえず」を許す業界の一部の体質は2009年4月以降、変わらざるを得ないだろう。開発の進捗管理が厳密に求められる工事進行基準の原則適用が始まるからだ。 工事進行基準の基礎や影響、対応については以下記事を参考。 デスマーチがなくなる? IT業界に義務付け「工事進行基準」ってなんだ 工事進行基準を分かりやすく解説してみよう【基本編】 工事進行基準を分かりやすく解説してみよう【対応編】 ベリングポイントのシニアマネジャーで公認会計士の山田和延氏は6月20日の説明会で、ITサービス企業が進行基準を適用する上での課題と対応策を