英ケンブリッジ・アナリティカによるフェイスブックユーザー情報悪用のニュースが3月17日に報道されて以来、同社の対応は後手に回ってきた。 高まる世論に押し切られる形でマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が複数の米メディアに直接釈明をしたのは発覚から5日間たってからだ。その後、米英の有力高級紙に謝罪の全面広告を掲載したが、遅きに失した感がある。 米PR企業レビックのリチャード・レビックCEO は、「対応までに5日間もかかったことはショッキングだ。ザッカーバーグ氏が、フェイスブックが直面するチャレンジに立ち向かう能力があるか疑問だ」と手厳しい。 フェイスブックへの信頼の揺らぎは各所に表れている。ロイター通信が3月26日に発表した米国の成人2,237名を対象にした世論調査では、51%が「フェイスブックは信頼できない」と回答した。米調査企業サーベイモンキーの調査では、フェイスブックの好感度