トレンドマイクロの100%出資会社であるVicOneは2023年9月、日本法人を設立し本社機能を台湾から日本に移すと発表した。トレンドマイクロのセキュリティーシステムに関する知見を生かしながら、日本を拠点に自動車セキュリティー事業の拡大を図る。 VicOneの最高経営責任者(CEO)であるMax Cheng(マックス・チェン)氏は「今後、自動車の設計段階からセキュリティーを考える重要性が増してくる」と指摘する(図1)。その上で、「日本独自のシステムに対応することで日本企業との連携をより一層強化し、そこから欧州や米国にも展開していく」とした。2026年までに世界で10%のシェア獲得を狙う。 日本に本社機能を移設した理由として、親会社であるトレンドマイクロの本社が東京にあることを挙げた。自動車産業を取り巻くエコシステムは各国で異なるが、「トレンドマイクロの事業で構造を熟知している日本を拠点する
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