2002年に登場したSkypeは、面倒な設定をすることなくインターネットを通じて世界中のどこからでも高品質な音声通話ができる事実上初めてのソフトウェアとして、非常に大きなインパクトをもって受け入れられました。 インターネットに接続すれば無料で通話できるSkypeは、電話会社による音声通話のビジネス、特に国際通話のビジネスを崩壊させると言われたものです。 そのSkpyeの最大の特徴は、中央に大きなサーバを置いてユーザーや通信などを集中管理することがシステム構築の常識だった時代に、インターネット上に散らばるサーバを相互に接続して分散管理するピアツーピアのアーキテクチャを採用したことにあります。 ピアツーピアのアーキテクチャが、インターネットワイドで何万人ものユーザーが利用する大規模システムを支えることができるのだ、ということを証明したことも、Skypeのもうひとつのインパクトだったと言えます。